この辞典の読み方
食材と対象者の組合せを読む
③は張明澄が記した対象条件を軸にする。寒熱、燥湿、虚実の一語だけで対象者を決めず、複数の条件と病状・経過を合わせて読む。原著の「虚弱タイプ」は特定の類型名であり、日常語の「衰弱している人」すべてと同じではない。〔S01 PDF48頁/S03 PDF196・216頁/S08 PDF23–27頁〕
二つの食養欄と栄養欄
④は翁維健・陳懐仁・陳存仁などの書籍にみられる本草的評価や家庭養生の用途を扱う。ただし、それらの著者が体質や病状を全く区別しないという意味ではない。③の三軸中心の体系と同じ尺度へ無理に変換せず、各著者の条件も残す。
②は既知成分と食品としての利用を述べ、③・④を判定する唯一の基準には置かない。一方、現代栄養学にも人体を対象とした研究があり、成分の推論だけで成り立つ学問ではない。伝統的な摂食経験、成分分析、臨床研究は、何をどの方法で確かめた情報かを分けて比較する。
記述の帰属と確かさ
S番号は書籍の出典を示す。原典に記された治療・予防の主張と、現在の臨床効果が確立した記述とは区別する。各論では原典の要約に続けて、出典間の比較と本書の考察を述べる。
性質は温涼・補瀉・燥潤の軸ごとに読み、三語を連記する時は「燥潤・温涼・補瀉」の順とする。別の配列や未記載の軸は明示する。同じ著者の記述差も一方へ統一しない。
成分値とページ表示
成分表はN01の代表食品に基づき、可食部100g当たりで示す。食品番号と加工状態を確認して読む。乾燥品と水戻し後、果肉と皮、調味前と完成料理は別物である。出典の「PDF頁」は、参照した電子資料の先頭から数えた頁を指し、原著の印刷頁とは異なる場合がある。
張氏の個別の適証や三軸を確認できていない項目は、その旨を示す。未確認は「作用なし」を意味しない。診断や治療中の食事変更を、この辞典だけで決定するための記述ではない。