天皇家の起源について書かれた本として最も衝撃的だったのは、まず間違いなく、衛挺生教授の「日本神武開国新考」でしょう。
この本の書名は専門筋でもかなり広く知られていますが、実際に読んだという人は殆んどいないと思います。
何故ならば、東大の家永三郎教授が翻訳を決意した時に時の宮内庁始め様々な関係者が猛反発し、出版を差し止めたからです。ここではとりあえず、それほどまでに強烈なインパクトを持った内容だったという事だけ述べておきたいと思います。
その後「神武天皇=徐福伝説の謎」衛挺生;羅積穂著(新人物往来社 1977/04出版)でその妨害についての経緯等を出されましたが「日本神武開国新考」の核心部分について触れる事はありませんでした。
30年前の時点で「日本神武開国新考」は国会図書館でも、コピー厳禁、貸し出し不可という事でしたが、恐らく今では原書の保存状態等から見て閲覧も出来ないかも知れません。
私は半年掛りで、ある華僑の方から譲って頂きましたが、彼に言わせると日本には私の所有するものを含めても5~6冊しかないだろうという事でした。本当かどうかわかりませんが。
偶然とはいえ、極めて貴重な文献を入手できた訳なので、自分自身の分析を加えて論評する事が私に課せられた使命ではないかとも思ったのですが、周囲からは総じてとめられました。家永氏のケースを考えるとやめた方がいいということのようです。(私の研究の結論は衛先生教授とは異なるので大丈夫だと思うのですが)