インドのヒンドゥー教はバラモン教をベースとしています。そのバラモン教は、紀元前2千年ころからインドに移住してきたアーリア人が、自らの宗教にインド土着の宗教を取り入れながら確立したものです。
つまりこのアーリア人がもたらした宗教が何なのかが、インドにおける太陽神の本質を考える際に最も重要な視点です。
このアーリア人のルーツは紀元前15世紀以降のイラン・アーリア人を起源としています。彼らの宗教ははっきりとはわかっていませんが、原イラン多神教とゾロアスター教からある程度推測できます。
ゾロアスター教の最高神であるアフラ・マズダーは光の象徴であり、太陽神とも言われています。この神は本来性別を超えた真理そのものでしたが、時代を経るにつれて様々な説が生まれてきました。
世界の神話や宗教をみると、太陽神は男神説の方が多数派のようですし、人口比でも男神説が大勢を占めるかもしれません。
天照大御神も、平安時代には男神として崇められていたようですし、国学者たちにも男神説が多くみられます。つまり神に本来性別がないために決め手に欠け、神道の世界でも男神か女神かという議論が昔から絶えないのでしょう。