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大和心

第124回 説文解字

著者:小山一夫 / 公開日:2022-08-23

掲載準備版・未公開。公開日は元ブログの投稿日です。

紀元前3世紀に秦が中国を統一すると、字体統一の運動がおこり、丞相の李斯、趙高、胡母敬らは全国に秦の書体を広め、これに合わないものを駆逐しょうとしました。

これが「説文解字」の基本体となっている篆(てん)書です。

漢代に中国文化が大いに発展し、文字の使用が多面的になると、文字・言語の研究を促すことになりました。そして、ついに後漢の許慎が「説文解字」を著わして(AD100年頃)文字成立の根拠を学問的に確立しました。

「説文解字」には、なんと9353字が収録されています。

さらに異体の文字を含めると、10516字にのぼります。

紀元2世紀の中国の文化水準は世界でもトップと言ってよいでしょう。

我々は恋愛と言う熟語を普通に使っていますが、恋と愛を別々の概念として文字で表記しているのは

漢字以外ではほとんどないと聞いた事があります。

メンタリティの深さというか、文化の奥行の深さというか、それは文字表現に密接に関わっていると私は考えます。その意味で、紀元前にこれだけの文化的大事業を成し遂げた、中国文明の偉大さに感動すら覚えます。