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大和心

第143回 信念について

著者:小山一夫 / 公開日:2022-10-03

掲載準備版・未公開。公開日は元ブログの投稿日です。

20代の頃、国学の師に「信念が大事」と言われました。

当時は「なるほど」と、言葉の上辺だけで簡単に考えていたのですが、後になって「もっとちゃんと伺っておくんだった」と、とても後悔致しました。

信とは、盲信でも信仰でもありません。

言うなれば、自分への信頼です。

信用とは、単に、信じて用いること、を意味しますが、信頼に於いては、寄る辺にできるかどうか、が問われます。

つまり、ここでの信は、己への信頼を意味するのです。

釈迦の説く「自灯明」です。

念とは「今」の心です。

今ここに在る、まさに生きているという実感そのものです。

それには命を実感できるだけの「充実」がなければなりません。

今を全力で生ききること、命の輝きの中で自分自身を観照することです。

信念は、たゆまぬ鍛錬によって培われます。

ですから、鍛錬とは、信念がゆるぎないものになるまで、続けるものなのです。

武蔵は、鍛は千日、錬は万日と言いますが、実際には、終わりなき道なのです。