
伊勢式年遷宮の重要なポイントは次の2点です。
1.20年に一度行われる
2.社の位置を左又は右に移動させる
他に、御装束神宝もまた古例に則りそれぞれ調製されますが、こちらも大変な作業を伴います。
いずれにしても、大事なポイントは上記の2点なので、それについて私見を述べたいと思います。
まず20年の意味ですが、これは式年遷宮のルーツから考えたいと思います。
そもそも式年遷宮は、第40代天武天皇の御発意によるものです。天武天皇は日本書紀にもあるように天文・遁甲に造詣が深かった方です。ですので、式年遷宮の御発意についても遁甲を考慮されたのだと想います。
この遁甲は、奇門遁甲、八門遁甲などとも呼ばれ、日本書紀によれば602年に百済の僧観勒が、天文や暦書と共に日本に伝えたとされています。
天武天皇の生年は614年~640年まで諸説ありますが、崩御は686年だと言われています。
つまり天武天皇の在位期間(673年~686年)は、遁甲伝来の時期に符合します。
このような時代背景を全く無視して穀物の最長貯蔵年数に根拠を求めるのは、私には、どうにも納得がゆきません。
では遁甲や暦法からどうして20年という数字が導かれるのか、それについて考えたいと思います。
私は40年ほど前、奇門遁甲などの中国の学問を勉強しましたが、古神道を学ぶにつれて、命理学や卜占などへの興味が薄れていったため、途中で学ぶのをやめました。でも内容的には、大変難易度の高い学問だという印象でした。