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大和心

第181回 神道における祓いの思想

著者:小山一夫 / 公開日:2022-12-21

掲載準備版・未公開。公開日は元ブログの投稿日です。

「高山の末・低山の末より、佐久那太理に落多岐都速川の瀬に坐す、瀬織津比売と言ふ神、大海原に 持出でなむ。此く持出往なば、荒鹽の鹽の八百道の八鹽道の鹽の八百會に坐す、速開都比咩と云ふ神、持可々呑てむ。此く加々呑てば、息吹戸に坐す息吹戸主と云う神、根国底国に息吹放ちてむ。此く息吹放ちてば根国底国に坐す、速佐須良比咩と云ふ神、持佐須良ひ失ひてむ。」

この大祓詞は、中臣祓詞とも言われるものです。(抜粋ですが)

その成立は、天智、天武、文武の各天皇の時代ということで諸説ありますが、7世紀よりも古いことは間違いなさそうです。

現在大祓の神事は、全国の神社で6月と12月の2回行なわれています。

引用したところは、どのようにして罪穢れがなくなってゆくかという核心部分ですが、ストーリーとしては「速川の瀬」「鹽の八百會」「根国底国」の3つのステージで段階的に祓いが行なわれます。

移動の際に働くのは「息吹戸主と云う神」の力で、より深い層へ罪穢れを追いやってゆきます。

そして最後は、「持(もち)佐須(さす)良(ら)ひ失ひてむ」で決着がつくのです。

焼き尽くすとかではなく、何処かへ離れてゆくのです。