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大和心

第189回 ★預言者の言葉

著者:小山一夫 / 公開日:2023-01-11

掲載準備版・未公開。公開日は元ブログの投稿日です。

『人は死の神秘について知りたがります。

しかしその答えは、生命そのものの中に求めてこそ

はじめて見つけることができます。』

「預言者の言葉」 カリール・ジブラン著

私がジブランの本を手にしたのは45年前のことです。

当時は英語版しか持っていませんでしたが、とても爽やかで、新鮮な響きを感じました。

彼は1883年レバノンに生まれました。

貧困の中で育ちましたが、1895年に家族と共に米国に渡ります。

その後、アラビア語と英語で、哲学的な詩を発表しました。

本書は1923年の作ですが、世界20ヶ国以上で出版されました。

出版社曰く「20世紀のアメリカで聖書の次に売れた本」だそうです。

『死ぬということは

生まれたままの姿で風に立ち太陽に融けてゆくこと。

そして、休みなく打ち寄せていた呼吸の波から息が解放されること。

その息は神を求め、もう何の妨げも受けずに

天へと広がりながら昇っていくのです。』

本書は、技術的にはあまり役立ちませんが、稀に、核心をつく言葉に出会います。

もしかしたらスーフィーの影響を受けているのかもしれません。

『私は神の手が触れる竪琴になれるのだろうか?

それとも横笛となって、そのなかを神のひと息が駆け抜けていくのだろうか?』

この部分は「中空の竹」や「虚」の境地そのものです。

機会がありましたら一度手にとられてください。

静かな泉の畔に佇み、その澄んだ水に触れるような味わいがあります。