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大和心

第202回 大和國一宮 大神神社-2(2/2)

著者:小山一夫 / 公開日:2023-02-07

掲載準備版・未公開。公開日は元ブログの投稿日です。

「今だ一人である。私と一緒に天下を治める者は、思うに、いるだろうか」と仰せられた。その時、神しい光が海を照らし、忽然と浮んで来る者があった。そして、「もし私がいなかったら、あなたはどうしてうまくこの国を平定できたであろうか。私がいたからこそ、あなたは国を平定するという偉大な功績を立てることができたのだ」と言われた。そこで大己貴神は問うて、「ならばあなたはいったい誰だ」と仰せられた。答えて、「私はあなたの幸魂・奇魂である」と言われた。大己貴神は、「確かにそのとおりだ。あなたは私の幸魂・奇魂であることがすぐに分った。今どこに住みたいと思うか」と仰せられた。答えて、「私は日本国の三諸山に住みたいと思う」と言われた。そこでその神の宮殿を三諸山に造営し、そこに住まわせた。これが大三輪の神である(中略)。』

古神道では、これは大国主神が海より来る神に問いかける「神の自感法」と、御諸山の上に鎮めた「神の鎮魂(みたましずめ)」であり、鎮めた神の御名は大己貴神の幸魂奇魂という設神理として解釈されています。

「夫葦原中国、本自荒芒、至及磐石草木咸能強暴。然、吾已摧伏、莫不和順。」(「日本書紀」)

とあるように、葦原中国を平定するに際して、神は荒魂と和魂の活動(はたらき)を用いられました。その為、平定後には幸魂と奇魂を主として必要とされたわけです。

神には一霊四魂が備わっていますが、一魂のみを分魂されることはありません。四魂の働きに強弱をつけられるものと解します。