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大和心

第230回 卑弥呼の謎ー1

著者:小山一夫 / 公開日:2023-04-15

掲載準備版・未公開。公開日は元ブログの投稿日です。

ここまで3人の候補者について考えてみましたが、いずれも確定するに足る根拠がありませんでした。(神功皇后、倭迹迹日百襲姫命、倭姫命)

私は「卑弥呼という地位(職掌)」が代々継承されてきたのではないかと思っています。卑弥呼という名前には「卑」という悪い意味の文字が充てられています。これは「倭」にも言えることですが、中国が世界で一番優れているという中華思想から外国を卑下していることに起因します。なので文字の意味からは考えない方がいいでしょう。

そこで言霊的な解釈をしますと、卑は霊(ひ)、弥は(体)、呼は(比古のコと同じく籠るの意)となり「神の霊を宿す者」を意味します。つまり神から与えられた幽斎の資格を持つ者ということです。

そうなりますと、この「卑弥呼」というのは個人名ではなく、資格や役職名つまり職掌を示す言葉であり、代々引き継がれてゆくものと考えられます。「審神者」と同じような意味合いです。

たとえば5代にわたる天皇に仕えた建内宿禰も、異常な程の長寿というのではなく、審神者の資格を持つ特定の職掌なのだと思います。初代建内宿禰とか、第2代建内宿禰という感覚です。(歌舞伎の世界のようですが)

したがって、卑弥呼も特定の人物ではなく、神功皇后や複数の「卑弥呼」達を合わせたイメージになります。ただしいくつかの共通点(「鬼道に事へ」=古神道に優れ、「夫婿無し」=斎宮の様に未婚。等)が必要になりますが。