明治24年御製
千早ぶる 神ぞ知るらむ 民のため
世をやすかれと 祈る心は
千早ぶる(ちはやぶる)とは、神に関する語や宇治にかかる枕詞です。
元々の意味は、勢いが強い、霊力が盛んである等ですが、神威の表現の一つになっています。
日本は神国である、という考え方は、日本書紀の神功皇后紀に初見出来ます。
ただそれは「吾聞東有神国謂日本」という新羅の王の言葉です。
南北朝時代中期に成立したとされる「神道集」にも「神国」という語書きされていますが、ここでは神のいる国という意味でした。
この神の鎮まります素晴らしい国という主旨の言葉が、神が守る国となったのは元寇に起因するのでしょう。南北朝の時代、北畠親房は神皇正統記で「大日本ハ神国也」と述べています。
この御製の「世」とは、日本だけを指すのでしょうか。
たとえば当時も今もそうですが、もし国際関係が危機的な状況であれば、いつ国家の存続にかかわる事態になるかわかりません。その意味では明治37年の御製「よもの海みなはらからと思ふ世になど波風はたちさわぐらむ」の「世」に通ずる大御心を感じます。
明治天皇の御治世|明治神宮明治天皇の御治世|渋谷区代々木鎮座。大正9年11月1日創建。明治天皇、昭憲皇太后を祀る。他に神宮外苑、明治記念館のご紹介等。

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