神道と日本の記事一覧

大和心

第271回 国学-国学と皇学

著者:小山一夫 / 公開日:2023-07-28

掲載準備版・未公開。公開日は元ブログの投稿日です。

image

皇学という語があります。

あまり一般的ではありませんが、伊勢に皇学館大学があるくらいなので、神道の世界ではよく知られた語です。

皇学と国学は何が違うのか、と言いますと、私は学問の目的の違いだと思います。

国学は歴史、文学、文法、語彙、考証、法律、思想等幅広い視点から古き良き日本を知ろうとするわけです。篤胤などは神道や歌学のみならず、仏教、儒教、天文、蘭学、医学等迄視野に入れています。宣長が古典を重視した頃とは、同じ国学でも、時代の関係かアプローチの方法が変化しています。

皇学は単に古典を研究したり、我が国の素晴らしさを再発見するだけでなく、王政復古の大号令にある「諸事神武創業ノ始ニ原キ」を思想的に裏付ける(後押しする)意図が窺えます。

神武天皇の時代は、確かに天皇親政でしたが、その具体的な制度については記録がありません。もし天皇による祭政一致を理想とするなら、恐らく天武天皇の時代が参考になると思います。