
『一般のアメリカ人がどうだったかはわかりませんが、少なくとも当時のアメリカ大統領は日本を尊敬しています。それは間違いない。有島は過敏に捉えすぎたかもしれません。日本、そして明治天皇の存在は大変大きいとあらゆる国が認めていました。』(「明治天皇を語る(新潮新書)」)
明治13年、大隈重信大蔵卿は財政難を外債発行で対応しようと考えました。
しかし明治天皇は、絶対に認めようとしませんでした。
それはその前年に国賓として来日したグラント前米国大統領(当時)と浜離宮で会見した際に、いかなる理由でも外国からお金を借りてはいけないと言われていたからです。
これは現在でも途上国に対する「債務の罠」として問題になっていますが、グラント前大統領は140年以上前にその危険性を天皇に説いていたわけです。
しかしながら、日露戦争の戦費はあまりに大きく海外に頼らざるおえませんでした。
国家予算が3億円だった当時、総額18億円の戦費はとても自力では賄えません。そこで仕方なく戦費の4割を米国と英国に頼ったわけですが、ロシアからの賠償金が取れなかったために、返済が完了したのは1950年代になりました。
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