
『明治天皇は晩年、必ず陸海軍の大学、東京帝国大学の卒業式に出席しています。
そのころには階段の昇り降りもつらくなり、軍刀を杖がわりに使いました。出席したからといってなにかあるわけではありません。
しかし彼がいたために、卒業生はこれは大変な一日だ、と考えたことでしょう。自分たちが学んだことは決してつまらない使い方をしてはいけない、という責任感を持つようになりました。』
(「明治天皇を語る(新潮新書)」)
政治家が長時間の訓示を垂れるよりも、遥かに卒業生の心を打ったと思います。
明治天皇の御姿を拝しただけで、身も心も引き締まったことでしょう。
そして五箇条の御誓文の言葉を思い起こしたのではないでしょうか。
「一、舊來ノ陋習󠄁ヲ破リ、天地ノ公󠄁道󠄁ニ基クヘシ
一、 智識ヲ世界ニ求メ、大ニ皇基ヲ振起󠄁スヘシ」
欧米列強の脅威に晒されていた我が国の未来は自分達に掛かっているのだと。
自らの学んだ学問を、国の弥栄と人々の幸せの為に生かすことを自らに誓ったことでしょう。
ドナルド・キーン - Wikipedia

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