明治36年御製
千早ぶる 神のひらきし 道をまた
ひらくは人の ちからなりけり
ちはやぶる…神にかかる枕詞。「ち」は霊、いのち。「はや」は盛んなさま。「ふる」は神威の強さをもたらす。神の偉大さを讃える意味がある。
日本は神国である、と古くから言われていますが、神の護りは日本だけにあるのではありません。神とは大自然そのものであり、自然法則なのです。ですから世界中、勿論宇宙にもその働きは広く及びます。ただ、その神の祭祀を古代からきちんと行ってきたのは、残念ながら日本だけでした。その誠の道を貫いてゆくことが、神意に沿う事であり、惟神の道なのです。
厳しさを増す国際情勢を日夜案じておられた明治天皇の真摯な祈りが詠まれています。このまま大国の勢いに押されてゆくのか、それとも独立国として日本が力強く生き延びてゆけるのか、それぞれの立場で人々が最善を尽くすとともに、また神の護りによって、なんとか困難を乗り超えてゆこうという思いが伝わってきます。