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大和心

第307回 明治天皇御製  あしはらの 國とまさむと おもふにも

著者:小山一夫 / 公開日:2023-10-15

掲載準備版・未公開。公開日は元ブログの投稿日です。

明治37年の御製です。

あしはらの 國とまさむと おもふにも

青人草ぞ たからなりける

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「わが国を富まそうと思うにつけても、国民こそが尊い宝なのです。」

五箇条の御誓文に、次のように書かれています。

「我が国未曾有の変革を為んとし、朕、躬を以て衆に先んじ天地神明に誓い、大にこの国是を定め、万民保全の道を立んとす。衆またこの旨趣に基き協心努力せよ。」

天皇は皆で努力し幸せになることを神々にウケヒされました。

その実現のためには協心つまり、心を一つにして共に進むことが求められます。

国民は天皇の大御心に感じ入り、全力で学び、汗を流し、国の為に尽くしました。

その甲斐あって、ようやく国力も高まってきたわけです。

この御製は日露戦争の年に詠まれたものですが、大国ロシアとの戦争を天皇は望んでいませんでした。何故なら勝っても負けても、多くの人達が犠牲になるからです。

天皇は、新たな国作りが始まり、ようやく軌道に乗りつつあるこの時期に、国の宝(国民)を失いたくなかったのです。幸せになるためには、国の安全はもちろん大前提です。不本意とはいえ、戦わざるを得ないのであれば、できるだけ被害を最小にしたい、それは誰しも思う事です。

ですが天皇は「最小」でも納得できなかったのでしょう。