
『戦争が勝利に終わり、清と講和条約が結ばれたのち、天皇は両国の友好関係回復に関する詔書を公布しました。平和の保持こそが天皇の使命である、しかし不幸にも両国の間に戦争が起こってしまった。勝利できたのは国民すべてのお陰である。そして最後に、日本が勝利に驕慢となり、理由なく相手国を侮辱するなど友好国の信頼を失うようなことがあってはならない、と述べている。』(「明治天皇を語る(新潮新書)」)
『これは極めて意外な発言です。大体において、当時の王様か大統領が、戦争が終わってすぐに言うのは、憎むべき敵に勝ってよかったというようなことでしょう。ですが明治天皇にはそれらしい発言がまったくなかった。彼は、清国とまた伝統的ないい関係を早く結べることを望んだのです。』(「明治天皇を語る(新潮新書)」)
明治天皇は清国との戦争について最初から反対されていました。
清国を侵略し、欧米列強のように植民地化しようなどというお考えはありませんでした。なぜなら、詔にもあるように、国運の発展は平和の中にこそ実現することができるとお考えだったからです。