
『ロシアとの戦いに勝利した日本を外国の君主たちが賞賛する中で、戦争を冷静に評したのは明治天皇だけだったかも知れません。』(「明治天皇を語る(新潮新書)」)
日清戦争には勝つことができましたが、明治天皇は当初から反対でした。それから10年も経たずに今度は日露戦争が起こります。今回も天皇は開戦に反対されました。
御前会議に於てやむを得ず開戦を裁可しましたが、閉会後に自室にて
「今回の戦は朕が志にあらず。然れども事既に茲に至る。之を如何ともすべからざるなり。事万一蹉跌を生ぜば、朕何を以てか祖宗に謝し、臣民に対するを得ん。」
と申されて涙を流されたそうです。
天皇は平和を愛する心を常にお持ちになられていました。それは御製にも多く読まれています。
『惟ふに、文明を平和に求め、列国と友誼を篤くして、以て東洋の治安を永遠に維持し、各国の権利利益を損傷せずして、永く帝国の安全を将来に保障すべき事態を確立するは、朕夙に以て国交の要義と為し、且暮敢て違はざらむことを期す。』(「露国ニ対スル宣戦ノ詔勅」)
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