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大和心

第328回 明治天皇-21

著者:小山一夫 / 公開日:2023-11-25

掲載準備版・未公開。公開日は元ブログの投稿日です。

『明治天皇は内閣の会議には必ず出席していました。議場は夏には耐えがたいほどの暑さになることもありますが、不快を訴えることもなく議事に聞き入りました。とはいえ、一度も言葉を発したことはありません。あとで議長を呼んで質問をすることはありましたが、議事中はただそこにいただけです。それが自分の義務だと思っていたのです。

もし天皇がそこにいなければ、内閣らしい話はなかったでしょう。長い間、内閣を構成する多く

の人たちは、戊辰戦争で業績を上げた軍人たちでした。政治などの複雑かつ高度な問題にあまり興味がない者もいます。もし天皇が出席していなかったら、雑談とか猥談とか、いろいろ楽しい話をしたに違いない。しかし天皇がそこにいたために、そういう話はできなかった。大臣らしい行動をしなければならなかったのです。』(「明治天皇を語る(新潮新書)」)

明治憲法の許す範囲で、明治天皇は国の政を見守られました。

これは内閣の会議の逸話ですが、国会となりますと、今も昔も似たような感じだったと思います。現代の国会の映像などを見ても情けなくなることが多いですが、当時もかなり酷かったようです。

ですが、もし陛下が御臨席であれば、下品なヤジなや怒号などとても発せられなかったことでしょう。

今ですと、委員会で掴み合いになったり、クイズ番組のような質問で相手を愚弄したり、同じ質問の繰り返しが何週間も何か月も続いたり、果ては印刷したプラカードで会議室を埋めたり、下品なヤジや暴力に至るまで、そんな光景がしばしば見られますが、唯一、国会の開会式で天皇陛下が御臨席される間だけは、怒号がやんでいますので。

ドナルド・キーン - Wikipedia

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ja.wikipedia.org

私のお薦めするドナルド・キーン先生の著書