明治37年御製
産みなさぬ ものなしといふ あらがねの
つちはこの世の 母にぞありけれ
生み出さぬものはないと言われる大地は、この世の母である。
(「あらがねの」 は 「土」 にかかる枕詞)

日本は古代から豊葦原の瑞穂の国と言われてきました。
神嘗祭は大地の恵み(初穂)を神々に捧げ、新嘗祭は直会で共に食する場を設けることで神に感謝する神事です。特に新嘗祭は古代から天皇にのみ許された秘儀であり、宮中祭祀の中で最も重要な祭祀とされてきました。
日本書紀には、三大神勅の記述があります。
天壌無窮の神勅、宝鏡奉斎の神勅、斎庭稲穂の神勅です。
この斎庭稲穂の神勅ですが、日本書紀のの天孫降臨の段で、天照大神が瓊瓊杵尊らに下したものです。「吾が高天原に所御す斎庭の穂を以て、亦吾が児に御せまつるべし」