
「天皇ヲ以テ現御神トシ、且日本國民ヲ以テ他ノ民族ニ優越セル民族ニシテ、延󠄁テ世界ヲ支配󠄁スベキ運󠄁命ヲ有ストノ架空󠄁ナル觀念ニ基クモノニモ非ズ」
天皇は戦前、次のように語っています。
「私は普通の人間と人体の構造が同じだから神ではない。そういう事を云われては迷惑だ」(昭和天皇独白録)
天皇陛下御自身、元よりこのように思われていたので、現人神を架空の観念とすることに抵抗はなかったのでしょう。確かに天皇とはいえ、生きている人間を神だというのは、科学的に無理があると思われたのかもしれません。
しかしながら、この現人神の「神」の定義はGOD、つまりキリスト教的な神を想定していたような気がします。なにしろ判断するがGHQですから。
もしも明治初期の神道学(本居宣長や平田篤胤の国学)によるならば、天皇に限らず全ての人間は神からその分魂である一霊四魂を賜っているわけですから、それを否定することはできません。顕幽を理解しないGHQが納得すればいいという目的であれば、適当に相手のスタンダードに合わせればいいわけです。