「新年ニ當リ誓ヲ新ニシテ國運ヲ開カント欲ス國民ハ朕ト心ヲ一ニシテ此ノ大業ヲ成就センコトヲ庶幾フ」
1946年(昭和21年)元旦に発布された昭和天皇の詔書です。
俗に「人間宣言」と言われるものですが、文面としては、「天皇ヲ以テ現御神󠄀トシ」云々は「架空󠄁ナル觀念」であると書かれています。
「朕󠄁ト爾等國民トノ間ノ紐帶ハ、終󠄁始相互ノ信賴ト敬愛トニ依リテ結バレ、單ナル神󠄀話ト傳說トニ依リテ生ゼルモノニ非ズ。天皇ヲ以テ現御神󠄀トシ、且日本國民ヲ以テ他ノ民族ニ優越セル民族ニシテ、延󠄁テ世界ヲ支配󠄁スベキ運󠄁命ヲ有ストノ架空󠄁ナル觀念ニ基クモノニモ非ズ」
天皇が現人神といわれたのは昭和の戦前のことですが、昭和天皇は御自身を現人神扱いする側近に対し次のように仰っています。
「私は普通の人間と人体の構造が同じだから神ではない。そういう事を云われては迷惑だ」(昭和天皇独白録)
つまり、戦前に於ても天皇御自身は自ら、現人神ではない、と仰っていたのです。
明治天皇も、御自身を現人神とは仰っていません。
つまり天皇は神々から神勅を受けて、神武天皇の御代より祭祀を行い、この国を「しらす」尊い御方というわけです。
冒頭の詔書ですが、発布に際して大きな変更がありました。
元々の草案はアメリカ(GHQ)によるものですが、天皇は最終案の冒頭に