以前に書いた手記をここにアップしたいと思います。
古神道の視点から、祓祝詞を考察します。
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顕斎は神道に於てとても大事にされている。
新嘗祭や四方祭などの重要な宮中祭祀も、顕斎として行われている。
そこには古代から伝わる厳粛な祭式が採用され、祭員全員が然るべき潔斎を行う事になっており、禊から食事、祭服迄細かい定めがある。
しかしそれだけで神に通ずる事が出来るか、というのはまた別の問題だろう。
古神道の中興の祖とも言われる本田親徳翁の「真道問対」に
「問…斎(マツリ)に幽顕有る乎。
対…神武紀に顕斎と曰(イエ)る有り、是也。顕斎有れば、則ち幽斎有ることと知る可し。
故に顕斎にして幽斎ならざるは非也。幽斎にして顕斎ならざるも亦非也。」
佐藤卿彦翁の解説には
「斎(マツリ)は幽斎なくしては神界に通じないことを答えているものである。」とある。
祀りに顕斎と幽斎があること。
これは古事記と日本書紀を見れば明らかだが、幽斎については第14代仲哀天皇、そして神功皇后の御代に詳細な記述があるものの、それ以降はほとんど記載がない。幽斎の法が失伝したのか、或いは秘かに行われたのか、その辺りは不明だが、いずれにしても歴史の表舞台から姿を消している。