明治37年御製
言葉もて 教ふることは やすけれど
かたきは人の おこなひにして

明治神宮の「365日の大御心」では、次のような口語訳になります。
「言葉をもって人に教えるのはたやすいことであるが、それを行ないとして実行するのは、ほんとうに難しいことである」
出羽国米沢藩藩主・上杉鷹山は、「してみせて 言って聞かせて させてみる」と言いました。
山本五十六は「やってみせ、言ってきかせて、させてみて、誉めてやらねば人は動かじ」と言いましたが、これらには共通した部分があります。管理職としての心得と言っていいかも知れません。
ところで冒頭の御製は、少し意味合いが異なります。
簡潔に言うなら「言うは易し、行うは難し」ということでしょう。
たとえば勇・智・親・愛。
これらは教育勅語の徳目であり、また四魂の働きでもあります。
和魂=父母に孝に兄弟に友に、夫婦相和し、朋友相信じ
幸魂=恭倹己れを持し博愛衆に及ぼし
奇魂=学を修め業を習い、以て智能を啓発し徳器を成就し
荒魂=進んで公益を広め世務を開き、常に国憲を重じ国法に遵い、一旦緩急あれば義勇公に奉じ
遺訓、遺法、遺制でいうなら、「斯の道は、実に我が皇祖皇宗」の遺訓にして(中略)「其徳を一にせんことを庶幾う」が遺法、四魂の用きの条が遺制となりましょう。
これらが神意に沿うものであるなら惟神と言えますが、現実に行うのは簡単ではありません