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大和心

第448回 大祓祝詞を考える―19

著者:小山一夫 / 公開日:2024-07-20

掲載準備版・未公開。公開日は元ブログの投稿日です。

以前に書いた手記をここにアップしたいと思います。

「大祓祝詞」を佐藤卿彦先生の著書「顕神本田霊学幽斎記録篇」を手掛かりに考察します。

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『字 解

荒振る神 正神界に従わない神、妖魅界に蔓延(ハビコ)る神、人に害を与える神』(「顕神本田霊学幽斎記録篇」)

本田霊学では、神界つまり神の世界には正神界と邪神界があると説く。正神とは生成化育を促進する働きを基本とする。邪神とはその逆。本田翁はしばしば妖魅界という語を用いる。

佐藤翁によれば妖魅界の中に邪神界があるとのこと。つまり妖魅界は邪神と妖魅霊の集まった世界であり、穢れの世界だといっていい。穢れとは生命力や生成化育の働きを低下させるものであり、神道において祓いの対象となる。

(注)「読み方」では「荒振る神」を「乱暴する神」とある。

(注)「善言美詞」では「荒振る神」を「天界のご命令にまつろわぬ神。反抗神の意である。(主神の経綸に従わず、天津罪・国津罪を犯す神々)」とする。

(注)「祝詞用語表現辞典」では、「乱暴な神」。

(注)「祝詞新講」では、「あらぶはにぎぶ(和ぶ)に対する語で、王化に帰順し奉らぬ意である。すなわち荒振る神は天孫に帰順せずして、荒れすさぶ神をいう」

乱暴とは一般的には「振る舞いや言葉遣いが荒々しいさま」の意。悪意があるかどうかは別の話か。正神界の制御が効いていない状態、或いは直日の働きが十分でない状態。それを「神問しに問す」「神掃ひに振ふ」ことによって鎮めることになる。