筆者の後輩だった九州の渡辺勝義氏は、ほぼ1年足らずでお稽古会に来なくなった。それまではいつも部屋の隅に座っているだけで、他の人達とはほとんど会話もせず、静かな方だった印象がある。その後、国学院に通うようになり、神職の資格も取られた。ともかく勉強熱心な方だった。
佐藤先生がお亡くなりになられる数年前から、渡辺氏は度々先生のご自宅での稽古を願い出たが、その都度先生に拒否されていた(結局彼は先生から、審神者の資格を授けられていない)。時期的には彼が嫌っていた横山氏が審神者の資格を頂いた頃から、佐藤先生に対して自分にも伝授頂きたいと何度も迫ってていたことで、先生も徐々に避けるようになられたのだろう。
筆者は毎月の様に佐藤先生のご自宅に通いながら稽古を受けていたが、その際に「渡辺さんから電話が来ましたが、お断りしました」という言葉を何度も聞いた記憶がある。その辺りの経緯については、「霊学の継承 戦後編」で書きたいと思う。