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大和心

第512回 大祓祝詞を考える―29

著者:小山一夫 / 公開日:2024-08-24

掲載準備版・未公開。公開日は元ブログの投稿日です。

以前に書いた手記をここにアップしたいと思います。

「大祓祝詞」を佐藤卿彦先生の著書「顕神本田霊学幽斎記録篇」を手掛かりに考察します。

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『○如此依(カクヨサ)し奉りし四方の国の中と、大倭日高見の国を安国と定め奉りて。

如此依し奉りし、とは、前文の「天つ神と国つ神と受霊(ウケヒ)し、森羅万象の生成化育を達成致す為に、地上に於いては」の事である。

四方の国の中と、大倭日高見の国をとは、地上に、四方に国は在るけれども、大倭日高見の国、所謂日本の国を、と申す義である。

安国と定め奉りて。とは平穏な争いの無い安らかな国に為さろうと決定し奉られたの意である。』(「顕神本田霊学幽斎記録篇」)

(注)「読み方」では、「如此依し奉りし」を「ご寄託もうしあげなさった。お任じもうしあげなさった」。「四方の国中」を「四方の国の中心として」とする。「大倭日高見の国を安国と定め奉りて」を「すばらしい大和の国の(太陽の高く輝く意を表す)日高見の国を安穏な国とお決めもうしあげて」。

(注)「祝詞新講」では、「大倭日高見の国」とは「天つ日が空に輝く国という意」、「太陽の恩恵を豊かに受けて豊作物が豊穣する国の称であるが、それと共に、日の神が空高く見渡し給う国土としての、神聖観念も含まれているのであって、上代の人にとっては、この語が一種荘厳に響いたことと想われる。大詔詞・考・弁蒙等に、四方の国を世界とし、大倭を日本国の義に解いているのは穏やかではない」とある。だが私は佐藤翁同様、特に違和感を感じない。

日本は世界の縮図である、という説はかねてより知られているが、確かにそういう一面もあろうかと思う。当たり前のことだが、日本と同じく世界中に天神地祇の働きは及ぶ。ただ古代から神を祀るのは日本だけといっていいだろう。祭祀によって穢れを祓い、神の働きを充実させる。その意味で日本に神聖さが宿っていると言ってもいいのではないだろうか。

(注)「善言美詞」では、「四方の国中」を「地上の大中心」