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大和心

第522回 本田霊学の継承-44

著者:小山一夫 / 公開日:2024-09-06

掲載準備版・未公開。公開日は元ブログの投稿日です。

「本田親徳研究」(鈴木重道氏)を参考に本田霊学の継承について御紹介したいと思う。解説については自説であり、本田霊学としての公式見解ではない。

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『蝋燭の炎などに鎮魂して、その炎を二三寸四五寸の長さにもすることが出来る。床の間に立てた玉串を数尺距てゝ動かし、又は庭園の立樹など数十尺を距てヽバサバサと音を立てさせるやうにもなる。組み合せた掌の食指の指頭に一本の箸を軽く挿み、その箸の一端を軽く柱に擬したるだけで家鳴震動を起させることも出来る。動物に対しても人間に対しても其の熟達に連れて驚異の霊力は殆んど無際限に活用せられる。本田翁は鎮魂によつて空中に大声を発せしむることさへ行はれた。かつて冷評し半分高野山に居られた頃、坊主共の堕落腐敗言語道断なるを憤慨せられ、此の山は汚れに汚れて居るから各寺院一切焼き払つて了ふぞと空中に雷の如き大声を発せられたことがある。一山の僧徒は或ひは弘法大師のお怒りの声とでも惑ひ思つたか兎に角驚愕恐怖して其れが為めに大祈祷会を執行したといふことである。』(友清歓真)

穢れを避けるように教えている本田翁が、そのような事をするはずがないと思う。友清氏は前述の出口氏の書かれたものを読んで、尾ひれをつけながら自著に引用したのではないだろうか。

「鎮魂帰神の極意」についてだが、友清氏は長沢翁の元にいた期間が短く、恐らくまだ祓いの段階で翁から鎮魂石をもらっていなかったと思われる。故に友清氏の鎮魂法に関する記述は他の人からの伝聞のような中途半端さを感じる。(「布留倍之霊由良」によると、友清氏は妖魅の憑霊という長沢翁の認識であったので、鎮魂石の授与まで進んでいなかったのだろう。)

友清歓真「選集第一巻」によれば、

「翁の權妻知可子氏も可なり出來たが令孃の薰子さんの歸神が非常に良つた。」というが、これは恐らく佐藤先生が顕神本田霊学法典で書かれている次の逸話をどこかで耳にしたのだろう。