「本田親徳研究」(鈴木重道氏)を参考に本田霊学の継承について御紹介したいと思う。解説については自説であり、本田霊学としての公式見解ではない。

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友清氏によれば
『本田翁の門人は數千人あつたが翁の靈學の秘義を傳へられた者は極めて稀である。秘事傳承の人も翁の靈學の何れかの一方面の秘事を承けたに過ぎないので、其の全體を傳へられた者は居らぬ。故に各方面に部分的に派傳せる秘事を今日に於て綜合大成するのが余の役目と信じて努力を継続して居るのである。野元直彦といふ人は翁の秘事殆ど全部を傳承されたと云ふが明治十年に戰歿した。副島種臣伯も能く其の呼吸を得た一人であつたが此れも今は現界の人で無い。
翁が當靜岡附近に學苑を布かれた時代(時の靜岡縣知事奈良原繁氏と本田翁とかねて親交ありし爲め奈良原知事の紹介で此の地方に特に笻を駐められたのである。)の門人、三島の秋山宮司、小坂の萩原正年氏、志太の三輪氏、沼津の神尾氏、何れも續々師の跡を追うて帰幽せられ、伊豆山の宮澤氏は如何にせられたか此れも消息を審かにしない。今の三島の川口宮司も翁の古典の講苑には列した人であるが、靈學の方面には興味を有たれなかつた樣である。