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大和心

第531回 本田霊学の継承-47(3/3)

著者:小山一夫 / 公開日:2024-09-11

掲載準備版・未公開。公開日は元ブログの投稿日です。

㈢ 幽斎奉仕は天皇といえども身命をかけて行う至厳至尊の祭事であった。

㈣ 幽斎は古は琴師、神主、審神者(沙庭)三者構成であった。

㈤ 国家重大時に神教を下す神は、史上にかくれもなき正神界の最も尊き神である。

㈥ 公式の幽斎は深夜に灯を消して行われたこと。

この中㈤は右の文にはないのであるが、天皇崩后の幽斎に於て神名を伺った際に神教を賜わった記事に依るのであります。この㈣の三者構成が本田霊学に於ては如何になっているかと申しますと、琴師を審神者が兼ねられる事になり二者構成となり、琴の代りに石笛を吹奏することになって居ります。之に関して佐藤卿彦著「鎮魂法帰神術の神法」には、

古法式は、三員構成にて執行せられた事は既に述べたが、本田親徳翁によって此の古法は改められたのである。それは三員の内琴師の一員を省かれたのである。なお琴を弾く代りに、石笛を使用することになされた。何故に石笛を用いられたかこの点は不明であるが、恐らく神示によられしことと推察する。古代は石笛を楽器として使用された事も有ろう とも思われるが、ともかく、石笛使用ということ、翁によって発見せられたと申しても過言でない。

本田翁法式は、審神者が琴師をも兼ねて行う事である。それは審神者が「石笛を吹き、神主の心身を浄める。而して審神者の身体へ神界から神霊の御降臨を御願する。御降りになられたなれば、その神霊を神主に転霊する。」この様な法式に改められたのである。以後この法式は、長沢雄楯翁を通じて我々門生に伝承されているのである。斯の如く、本田翁教示の帰神神法は、神主の役柄も大切ではあるが、審神者は琴師を兼ねての役柄である為に、殊更に重要な役目と申さねばならない。

この三員又は二員で執行する帰神(神懸り)は他感法と云っている。帰神には自感法、他感法、神感法の三法があるが、順次解説詳述して行くことにする。

と述べて居ります。』(『本田親徳研究』)