神道と日本の記事一覧

大和心

第532回 本田霊学の継承-48(1/2)

著者:小山一夫 / 公開日:2024-09-12

掲載準備版・未公開。公開日は元ブログの投稿日です。

「本田親徳研究」(鈴木重道氏)を参考に本田霊学の継承について御紹介したいと思う。解説については自説であり、本田霊学としての公式見解ではない。

**********************************

『幽斎の法(帰神の法)は古代の三員から二員に変えられましたが、それは形式上のことで精神と内容は少しも変っていない。それは前掲本田親徳の「神界ニ感合スルノ道ハ至尊至貴、濫ニ語ル可キ者ニ非ズ。吾朝古典往々其実績ヲ載スト雖モ、中世祭祀ノ道衰へ其術ヲ失フ既ニ久シ。神法ニ依リ其古ニ復ス。是即チ玄理ノ窮極、皇祖ノ以テ皇孫ニ伝へシ治国ノ大本ニシテ祭祀ノ蘊奥ナリ。」の一章に明らかでありましょう。而も後段の部はこの神法が記紀に実績を掲載している重大な皇室の伝承であったことに言及している点を深く思わねばならぬと存じます。即ち「中世祭祀ノ道衰へ其術ヲ失フ既ニ久シ」の原因は奈辺にあるかは亦一考の要がありますが、本田親徳の古に復したこの幽斎の法は、皇孫命の行うべき神法であって、之は皇室にお返し申上げねばならぬ意が籠められていることも汲みとられ、又「蓋シ幽斎ノ法タル至厳至重、深ク戒慎シ其人ニ非レバ行フ可ラザル者ナリ。濫ニ伝フ可ラザル意茲ニ存ス。」としながらも、折角復古した神法の未だ皇家の御用に立てない中に再び廃絶に帰せむことを恐れて、「然リト雖モ其精神万難ニ撓マズ、自ラ彊メテ止マザレパ竟ニ能ク其妙境ニ達スル事ヲ得ン」と後進を励まし、衣鉢を嗣ぎ志を実現する者を将来に期しているのであります。果して霊学百年の継承によって、それが実現するでありましょうかは玄く神界の御経論に属する事であって、微賎の思議の外と申さねばならないと思います。