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大和心

第550回 本田霊学の継承-56

著者:小山一夫 / 公開日:2024-09-24

掲載準備版・未公開。公開日は元ブログの投稿日です。

「本田親徳研究」(鈴木重道氏)を参考に本田霊学の継承について御紹介したいと思う。解説については自説であり、本田霊学としての公式見解ではない。

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『武栄太夫氏は稲荷講社総本部大監督として後進の指導を行っておられた。それだけに師と仰ぐ長沢翁の帰幽に際して「タダ茫然トシテ自失スルノミ」と弔辞を読まれている。(『惟神 第二號)

「従六位長沢雄楯先生、紀元二千六百年十月十日眠ルカ如ク安ラカニ帰幽セラル。先生国学ノ造詣深ク、神霊学ニ精シク、霊術ニ通シ、門下ニ集リ数ヲ乞フ者常ニ絶ヘス。宝算日ニ八十有三、神明ニ奉仕セラル、事六十有余年、特ニ高等官ノ禮遇ヲ受ケ正七位ノ位階ヲ賜り、

聖上陛下 静岡縣行幸ノ際ハ拝謁ノ恩命ヲ受ケサセラレ、全国神職會静岡縣神職會等ヨリ表彰セラルゝコト数回ナリ。コレヲ世ノ常人トセバ其ノ長寿栄誉寧口祝福スヘキ事ナラン。然リト雖もモ今ヤ世界ノ大波乱ニ際し国際状勢微妙ヲ極メ、内ニハ新秩序ノ建設国体ノ名微ヲ叫ハル。而モコレ等ノ根本的ノ解決ハ帰神ニ依るノ外ナシ。此ノ如キ時ニアタリ先生ノ如き霊学ノ泰斗霊術ノ第一人者ヲ失フ。実ニ国家ノ為メニ一大損失ニシテ痛惜哀悼ノ至リニ耐ヘス。

我々門下ニ列シ流末ヲ汲ムモノ適帰スル所ヲ知ラス。タゞ茫然トシテ自失スルノミ。然レドモ神界ノ御掟ハ如何トモシ難シ、今ヨリ後ハ専心一意益々努力シテ御門下生タルノ名ヲ恥カシメザラン事ヲ思フノミ。希クハ在天ノ霊冥助ヲ賜ヘ。

昭和十五年十月廿一日  門人 稲荷講社総本部大監督 武栄太夫」』(『惟神 第二號)

「顕神本田霊学幽斎記録篇」が出版された時、佐藤先生に一筆書いて頂いた。

翁は、「かたしとてゆめたゆみなく勉めなばつひに至らむ道の奥がに」と、神憑百首の歌を選ばれ、優しく微笑まれた。筆者は今でも時折その書を見て、当時を懐古している。