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大和心

第598回 本田霊学の継承-81(1/4)

著者:小山一夫 / 公開日:2024-10-29

掲載準備版・未公開。公開日は元ブログの投稿日です。

「本田親徳研究」(鈴木重道氏)を参考に本田霊学の継承について御紹介したいと思う。解説については自説であり、本田霊学としての公式見解ではない。

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『〇 右の二項は本田親徳の吾霊魂正しければ則ち正神に感合し、邪なれば即ち邪神に通ず。吾霊魂の正邪と賢愚とは直ちに幽冥に応ず。豈慎まざるベけむ哉と謂はれしと克く其主旨は一致せる者とす。

この様に長沢は英国の心霊学者の説と対比したが、更に進んで吾が霊学と欧米の交霊術又は降神術とを比較検討したその所論は堂々として揺がぬ信念を自らの実験の上から述べたものであって珠玉の文字と云えよう。次に掲げる。

吾国の霊学と欧米の心霊学と比較するに、心霊学者中に説に異同ありと雖も吾説と能くその主旨の一致せるは前掲の如し。更に進めて其長短得失を論ずれば、則ち彼に長ぜるは憑霊現象を科学的に研究し、其所説の具体的なるにあり。之我の及ばざる所なり。

然りと雖も神主即ち媒霊者を一定の修業により自在に養成し得るにあり。彼にありでは媒霊者は特殊の人格を自然に具備する者となすも、我にありては修業により概ね成し得る者と為す。亦神霊の憑依に無形に三種類あるを標示せる等は我の長とする所なり。

又更に一歩を進めて、現今の欧米に行はるる交霊術の実績と、希臘時代に行はれし降神術との事蹟をへロドトスに見えたる者に対照するに、希臘時代の降神術は能く国の興亡、戦争の勝敗、人事の栄枯盛衰等の神誥(しんこう)は、多く予言に適中したる者の多きはその示す処にして、以上を対照せしの結果は希臘時代の降神術は現今の交霊術に優りたる如く、亦希臘時代の降神術を以て吾国上世天皇の親ら行はせ給ひし神懸に比較する時は、大に軒輊(けんち)なかるべからず。彼の時代の神誥は予言の的中せしもの頗(すこぶ)る多しと雖も、其の短を挙ぐれば即ちクリヲの巻に、クロエソスが神託を誤り解し自ら滅亡を招きし者の如き、エラトの巻にスパルタの王位継承の争をデルフオイの神裁に断ぜんとせし時、コボン権勢に倚り巫女ぺリアルラを動かし神宣を詐(いつわ)らしめしの責は、職として降神術の欠陥に因るものと謂はざるべからず。