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大和心

第666回 大祓祝詞を考える―62

著者:小山一夫 / 公開日:2024-12-15

掲載準備版・未公開。公開日は元ブログの投稿日です。

以前に書いた手記をここにアップしたいと思います。

「大祓祝詞」を佐藤卿彦先生の著書「顕神本田霊学幽斎記録篇」を手掛かりに考察します。

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『〔解 説〕

○彼方の繁木が本を焼鎌の敏鎌以ちて打掃ふ事の如く。

彼方の繁木とは、地上の彼方に繁茂して他の作物の生成化育を妨げる程繁った木の意で、此の繁木が此処では罪核れを形容して居るものである。

焼鎌の敏鎌とは、焼刃の鎌で然も良く切れる鎌の事で、鎌の用途は草木を刈る事であるが、刈るとか切るとかの道具には他にも鉈あり、鋸ありで何も鎌に拘泥することは無いと思われる。然し此処に鎌を当ててあるのは、鎌で草木を切る勢い、即ち罪穢れを祓う勢いが必要であるから、鎌も良く切れる鋭い刃を持った「焼鎌の敏鎌」が用いられたものであろう。

以ちて打掃ふ事の如く。とは、それに因って打掃ふ事と同様に、の意である。掃う(祓う)所作を強く感じさせる為に「打つ」と力の篭った言葉を冠したもので ある。

此の条は、地上に繁茂し過ぎて他の作物の生育を妨げるような木(邪気)を、良く切れる鎌で切り払ってしまうように取り除く、即ち祓い清めを行なうの意であり、大地を根に持つ木を以て表現してある処から、大地の罪械れ(妖気)を祓い清めるのに、斯くの如き勢いを以て行なうものであると申して居るものである。』(「顕神本田霊学幽斎記録篇」)

(注)「祝詞新講」では、「焼鎌は火で焼いて鍛錬して作つた鎌の意。敏鎌は利鎌である」。