神道と日本の記事一覧

大和心

第699回 本田霊学の継承-131(2/2)

著者:小山一夫 / 公開日:2025-01-08

掲載準備版・未公開。公開日は元ブログの投稿日です。

このように約束を交わし、「おまえは右から廻り逢え、私は左から廻り出合おうぞ」ときちんと約束を完了して廻って出合った時、先に伊耶那美命が「ああ、いとおしい若者よ」と言い、後から伊耶那岐命が「ああ、愛すべき乙女よ」と言った。二人とも言い終わってしまってから伊耶那岐命が妻に告げておっしゃるには、「女人が先に言葉を揚げるのは不吉だ」。それでも寝所で結婚をして生んだ子は水蛭子。この子は葦の船に入れて放流した。次に淡島を生んだ。これも子の数に入れない。

そこで二神は相談して、「今、自分たちが生んだ子は不吉な子だ。やはり天つ神の御許に参って申し上げよう」と言い、一緒に参上して天つ神の仰せをお願いした。そこで天つ神の仰せによって卜占をして、(その結果により、天つ神は)「女が先に誘いの言葉をかけたことによる不吉である。返り降ってもう一度言い直しなさい」と仰せになった。』(「古事記」角川文庫)

これを読んで「なるほど、世界はこうして生まれたんだ」と納得するのは小学生でも無理だろう。これは残念なほどに悲しい現実なのだ。中世ならまだしも、これからの時代、神道は未来に向かって生き残れるだろうか。

その意味でも古事記と神道の復権を願ってやまない。