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大和心

第719回 大祓祝詞を考える―74(2/2)

著者:小山一夫 / 公開日:2025-01-26

掲載準備版・未公開。公開日は元ブログの投稿日です。

(注)「祝詞新講」では、「根國底之國」を「書紀に『根国』又は『泉中』といひ、鎮火祭に『下津国」といひ、古事記には「根之堅洲国」といひ、又記紀萬葉等に『黄泉』『黄泉國』とあるのと同じである。根といひ底といひ下津といふのは、上津國(鎮火祭に見えてゐる)即ち現国に対する地下の国の義であり、堅洲は片隅にある意である。又黄泉国といふのは夜見国の義で、(「ヨミ」が母音同化によつて「ヨモ」となつたので、夜見國は闇黒世界の義)光明の國なる現國に対して死者の住む國を云ふ。黄泉園を地下の國として居るのは、死者を地下に埋葬する事から連想せられたのであるが、之を闇黒世界として居るのは、墳墓の石室から連想されたのである。而して之を汚穢の源であると考へのは、死の汚穢を忌んだ関係からであつて、罪と穢とを区別しなかつた上代に、罪も亦穢と共に黄泉国のものであると考へたのも当然である』

異界については、黄泉国、根之堅洲國、根国、底根國、根の国底の国、根國底國、底根の国など様々な世界がある。記紀で登場する場面が異なる場合、それは界の質の違いを示唆している。だからすべて同じだと思わない方がいい。これについては別途説明したいと思う。