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大和心

第768回 本田霊学の継承 戦後編-29

著者:小山一夫 / 公開日:2025-03-05

掲載準備版・未公開。公開日は元ブログの投稿日です。

戦後の本田霊学の継承に関する考察は、まず佐藤卿彦先生の紹介、そして佐藤先生の弟子達について、特に大久保藤男翁、横山信行氏、渡辺勝義氏を中心に、皇法の伝承、鎮魂法、帰神術をテーマに考察する。その後、佐藤先生と鈴木重道氏の著書等を参考として、佐藤先生による公式・正式幽斎の偉業を振り返りたい。

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『皇法、皇学の皇という文字は元より漢字でありますが、日本の古語で申しますとすめらまなびとなりましようか。即ち皇室に伝えられるべき霊学、そして特に神を祀り神と交流して以て国の御柱たる天皇に仕える神主の心して学ばねばならない霊学。それは先生が神界のみ教えを承けて伝えた教理=哲学理論であります。この教理と法術とは車の両輪の如きもので、相倶って初めて完全なものとなる。道を知り行うことが出来る。惟神の道は之を実践するためにはこの二つを体得しなくてはならない。云うなれば法術だけでは一介の祈祷師に堕り易い。皇学だけでは裏付けのない空理空論に堕り易いという事であろうと存じます。』(「一本の道」)

鈴木重道氏の祖父である廣道氏は本田翁の直弟子としてとても信頼されていた。そして本田翁から「皇法、神憑、鎮魂」の允可状を授けられている。ここで大事なのは、最初に皇法とあるところだ。次いで帰神(初期の祓いと、その後の転霊の両方の意)、そしてある程度祓われた後に伝授される鎮魂が、修行の順に列記されている。

「祖父廣道が父重任に語った処によれば、その自筆本を授かるに当って、汝に鎮魂・神憑の法術を授けたが、之のみを以てすれば一介の祈濤師に堕する恐れがある。故にこの書を繰返しよく読みて道を失ふ勿れ」と師より戒められたと云われます」(「本田親徳研究」)

如何に皇法が大事なのか、本田翁の確たる信念が伝わってくる一文だと思う。