戦後の本田霊学の継承に関する考察は、まず佐藤卿彦先生の紹介、そして佐藤先生の弟子達について、特に大久保藤男翁、横山信行氏、渡辺勝義氏を中心に、皇法の伝承、鎮魂法、帰神術をテーマに考察する。その後、佐藤先生と鈴木重道氏の著書等を参考として、佐藤先生による公式・正式幽斎の偉業を振り返りたい。

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人間の霊魂は、この霊学を長く学んでいる裡に徐々に大きくなるものの様である。
『道の大原』の一節に「神子善心を修むれば、大精神之が霊魂を与え」のとおりであるが、この善心の意味合には、各種各様あらうが、霊学面から視れば、鎮魂に於ける霊肉分離や、公式・正式幽斎に於ける高等御眷属様のお憑りによって、霊魂が大きくなると言う事は言えよう。
霊魂の大きさと言う場合、いくつかの要素がある。
まず霊魂そのものの持って生まれた大きさ。例えば昭和天皇が大宮氷川神社に御親拝された折、前夜に佐藤先生が審神者となり公式幽斎が行われたため、佐藤先生は翌日境内で天皇陛下の一霊四魂を拝されたとのこと。「とても大きかったです」と筆者も佐藤先生から伺ったことがある。この持って生まれた大きさについては、恐らく生涯変化がないと思われる。
次に、霊魂の輝きの強さ。霊学修行により神気に触れることで、霊魂の輝きが増すことになる。たとえ霊魂の大きさが左程でなくとも輝きが強ければ、霊的な力は大きくなる。
次に、霊魂の純度。それは透明度といってもいいだろう。前述の「道の大原」の通り、善心を修むる、つまり浄心・敬神・誠を心掛けることで、至誠通天、神界に通ずる事ができる。それが自らの霊魂を浄化し、純度を高めることになれば、より高き神域に至ることができよう。神には品位の階層があるのだから。