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大和心

第808回 本田霊学の継承 戦後編-52

著者:小山一夫 / 公開日:2025-04-09

掲載準備版・未公開。公開日は元ブログの投稿日です。

戦後の本田霊学の継承に関する考察は、まず佐藤卿彦先生の紹介、そして佐藤先生の弟子達について、特に大久保藤男翁、横山信行氏、渡辺勝義氏を中心に、皇法の伝承、鎮魂法、帰神術をテーマに考察する。その後、佐藤先生と鈴木重道氏の著書等を参考として、佐藤先生による公式・正式幽斎の偉業を振り返りたい。

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渡辺勝義氏は「古神道の秘儀―鎮魂と帰神のメカニズム」を1993年に出版している。この本には誤りが多々あるが、一番気になったのは「三元八力」の解釈だ。

この「三元」について、佐藤先生は「霊・力・体」と説明されている。これは本田霊学の基本だ。それを渡辺氏は「三体」と混同し、異説を唱えている。

「天御中主神の体である動・植・鉱の三元質を見てみよう」(「古神道の秘儀」)

「三元質」ということであれば、この記述は正しい。しかし彼はそれに続いて、造化の三神を「造化の御三神」、「真中主」を「中心力(霊力体)」、三元を「生魂(動物の原質)」「足魂(植物の原質)」「玉留魂(鉱物の原質)」と書いている。

この生魂、足魂、玉留魂は本田霊学では三元の内の「体」に分類されている。そんなことは渡辺氏も重々承知だったはずだ。他の宗教思想の影響を受けて、本田霊学の核心部分を変更したのだろうか。

ところで渡辺氏の間違いはさて置き、それに影響を受けたかのような横山氏の「改訂版」はどう解釈したらいいのだろうか。

「古神道の秘儀」で渡辺氏は横山氏について徹底的に批判している。否、愚弄していると言っていいかも知れない。横山氏も同書を読まれているが、まさか佐藤先生の教えを取り下げて、この渡辺氏の異説を採用し、先生の代表的な著書の改訂版を出すとは。。。筆者にはとても信じ難いことだ。