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大和心

第809回 本田霊学の継承 戦後編-53

著者:小山一夫 / 公開日:2025-04-10

掲載準備版・未公開。公開日は元ブログの投稿日です。

戦後の本田霊学の継承に関する考察は、まず佐藤卿彦先生の紹介、そして佐藤先生の弟子達について、特に大久保藤男翁、横山信行氏、渡辺勝義氏を中心に、皇法の伝承、鎮魂法、帰神術をテーマに考察する。その後、佐藤先生と鈴木重道氏の著書等を参考として、佐藤先生による公式・正式幽斎の偉業を振り返りたい。

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蛇足だが「古神道の秘儀」の最後に次のように書かれている。

『筆者は五十四年の暮れに一、三度お目にかかり、他の門下の者の術を見学したが、当時すでに十五、六年も先生について習っているという者でさえ、他感法の際に審神者(先生)の「御名をお伺い申し上げます」との問いに「ア……、キ……、ツ……」位で終ってしまうのを目の当たりに実見して、「こんなものか」とそのあまりの低級さに全く失望した。』とある。

これは明らかに横山信行氏のことだが、渡辺氏が横山氏を当初から好ましく思っていなかったことがわかる。横山氏は人柄穏やかで、渡辺氏にもよく声を掛けていたのだが、渡辺氏は笑顔の裏で馬鹿にしていたというか。確かに横山氏は、神名をあらかじめ考えてきたとか、家で体を切る練習をしていたとか、しばしば言っていた。これは霊学的にはとんでもないことだが、本人はにこやかな顔でそのように口にしていた。筆者は親しかったので笑って聞き流していたが、渡辺氏にとっては許せなかったのかもしれない。