神道と日本の記事一覧

大和心

第810回 本田霊学の継承 戦後編-54

著者:小山一夫 / 公開日:2025-04-11

掲載準備版・未公開。公開日は元ブログの投稿日です。

戦後の本田霊学の継承に関する考察は、まず佐藤卿彦先生の紹介、そして佐藤先生の弟子達について、特に大久保藤男翁、横山信行氏、渡辺勝義氏を中心に、皇法の伝承、鎮魂法、帰神術をテーマに考察する。その後、佐藤先生と鈴木重道氏の著書等を参考として、佐藤先生による公式・正式幽斎の偉業を振り返りたい。

**********************************

『その日に先生の方から「門人帳に記入するように」と頼まれ、また「神伝秘書」を書写するようにと手渡されたのであり、普通は弟子の方から申し込んで許しを得るはずがアベコベとなった次第である。』(「古神道の秘儀」)

これは誤り。筆者もそうだが、大久保翁も「先生から突然門人帳を出されて署名を促された」と仰っていた。渡辺氏は自ら申し出るものだと誤解しているのか、或いは自己顕示欲からそのように書いているのか、彼の思いはよくわからないが、いずれにせよ誤りである。

「神伝秘書」も然り。こちらも先生に申し出て授けられたわけではない。斎藤氏は稽古会の際に先生から突然授けられていたし、筆者は先生から漢字のフリガナ付きで郵送頂いた。(漢字が読めないと思われてのことだが、先生の優しさ故か)

筆者は、先生と大久保翁から「審神者の法を自ら望んだ方で、授けられた人は一人もいない」と聞いている。故に審神者の伝授を執拗に先生に要求していた渡辺氏が、毎回伝授を断られ、しばしば出入り禁止にされていたのは当然のことだったのだろう。