戦後の本田霊学の継承に関する考察は、まず佐藤卿彦先生の紹介、そして佐藤先生の弟子達について、特に大久保藤男翁、横山信行氏、渡辺勝義氏を中心に、皇法の伝承、鎮魂法、帰神術をテーマに考察する。その後、佐藤先生と鈴木重道氏の著書等を参考として、佐藤先生による公式・正式幽斎の偉業を振り返りたい。

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「『霊学は心を浄めるを以て本と為す』という本田翁が掲げた霊学の精神は一体どこに行ったのか。」(「古神道の秘儀」)
恥ずかしくもなくこのような文章が書けるのが渡辺氏なのだろう。
「或る兄弟子が「審神者としての稽古のために会にもそろそろ顔を出しなさい」と何度も私にすすめられたが遠慮し、かつ用心しながら、ただ本田親徳の霊術の真髄を学ぶためだけの目的で佐藤師にのみ、師が倒れる十日前まで七年間に亘って霊術の稽古を真剣に受けたのである。」(「古神道の秘儀」)
「或る兄弟子」とは大久保翁のことだ。筆者は、翁からその話を聞いたことがある。
また「師が倒れる十日前まで」とあるが、当時彼は稽古を断られていたので、これも創作話だろう。(もしかしたら、いつの間にか本気でそう思い込んでいるのかもしれないが)