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大和心

第848回 本田霊学の継承 戦後編-73(2/2)

著者:小山一夫 / 公開日:2025-05-08

掲載準備版・未公開。公開日は元ブログの投稿日です。

後の話であるが、この正野先生は、佐藤先生の御力に依り神仙界を抜け、目下は月見里神社の御眷属として奉仕されている由、まったく稀有の事である。小宅や横山節男氏宅の祭典の際には、必ずお姿を顕し、下座の方で平伏している由、私も時折その姿を見た事がある。つくづく振り返って思うにこの正野先生の鎮魂とは、熱心に修業中に、或る特殊の霊が憑っての現象であり、先生の場合は、自己の霊魂を鍛えに鍛え上げた誠の鎮魂であろう。鎮魂とは宇宙の大法と教わり深く信じている。道の大原の一節に「皇神鎮魂を以って主となす。」とある通りなり。』(「佐藤卿彦先生遺稿遺影集」)

この件については筆者も先生から聞いたことがある。神仙道でもキリスト教でも、人格優れた方は心の穢れが少ないそうだ。

ところで正野氏の鎮魂法なるものは憑霊を伴うものだったようだ。浅野和三郎氏が大本で鎮魂帰神法を指導していたころ、氏の著書等によれば、転霊を行わずに憑霊現象へ誘導していた。出口氏も「鎮魂帰神の法は伝授してあるが、神憑りは許していない」と語っているが、実際には集団での憑霊現象が連日のようにみられた。

つまり本田霊学の鎮魂法は、大本系の鎮魂帰神法等とはその原理や方法論に於いて全く異なると言っていい。本田霊学では鎮魂中の憑霊は決して許されない。鎮魂法はあくまでも主体的に自己の霊魂を運転活用するものなのだ。帰神術は鎮魂力を基礎とするが、他感法は分魂後に全てを審神者に任せて神人合一する受動的な技術であり、自感法は分魂後に能動的に神界に至り神人合一する。