戦後の本田霊学の継承に関する考察は、まず佐藤卿彦先生の紹介、そして佐藤先生の弟子達について、特に大久保藤男翁、横山信行氏、渡辺勝義氏を中心に、皇法の伝承、鎮魂法、帰神術をテーマに考察する。その後、佐藤先生と鈴木重道氏の著書等を参考として、佐藤先生による公式・正式幽斎の偉業を振り返りたい。

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『一般的に、例えば富士登山の際、入口は異っても、いずれは頂上に到着すると言う考え方を度々聞いたが、之はあく迄人間界の事で、霊学的には、入口が異なれば、到着する神界、霊界は、全然別個であるのは、理の当然である。種々の宗教を信奉していた方は、いずれはその界には行きつくと思われるが、結果として、正神界に到着したと言う話はまったく聞かない。
私の様な凡愚未熟な者が神界とか幽界の事を、云々するのは僣越であるが、先生のお教えによれば、神界に於いて下位の神は、中位の神が解らず、中位の神は上位の神を知らずと言う原則がある由、まして現なる人間が神を見たとか、神界を知った等と申す事は、あまりにも恐れ多い事と思っている。唯本田翁が中興された鎮魂帰神を、一切の欲心を捨て、神に奉仕する真心をもって、一心に修行し、年を重ねる裡におぼろげ乍らも神の御意図が、我が霊魂に伝わってくるのが解る様になる。而して徐々に深くなる様である。