戦後の本田霊学の継承に関する考察は、まず佐藤卿彦先生の紹介、そして佐藤先生の弟子達について、特に大久保藤男翁、横山信行氏、渡辺勝義氏を中心に、皇法の伝承、鎮魂法、帰神術をテーマに考察する。その後、佐藤先生と鈴木重道氏の著書等を参考として、佐藤先生による公式・正式幽斎の偉業を振り返りたい。

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『㋹ 昭和六十年頃、先生がすっかり足が弱くなり始めた頃、東京足立区の小山一夫氏と、千葉市実籾の横山弘氏宅に、月見里神社御祭神の御分霊の鎮祭の要望があったが、前述の次第で、私に行ってくれと、先生からお話しがあった。これは勿論、先生が、仝社御分霊を鎮められた神璽を、両家に祭る事ではあるが、先生から直筆の祝詞や装束もお貸し下さるとの事、当時私も痛風の為右足が痛み、その上祭式には、まるっきり無知でもあったので、随分遠慮したが、先生の御命令には、逆わず、やらして頂く事になった。
祝詞奏上中、偉大な白銀色の御分霊が現われ、この神気のすさまじさの為、思わず身体の震えが、止まらなかった。しかし現象的には、大霊と異るのは解った。それにしても、先生の神霊を鎮める偉力のすさまじさをつくづくと感じた。