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大和心

第931回 本田霊学の鎮魂法と帰神術について-27(2/2)

著者:小山一夫 / 公開日:2025-07-10

掲載準備版・未公開。公開日は元ブログの投稿日です。

『「大后、帰神して」とある。その皇后、息長帯比売命は、天皇が西国に巡幸していた当時、神依せをした。それは、天皇が筑紫の香椎宮にいらっしゃって、熊曾国を討とうとした時に、天皇は琴を引いて、建内宿禰大臣は託宣を聞く聖なる庭にいて、神のお告げを請い求めた。すると、皇后の依せた神が、教えさとしておっしゃることには、「西の方に国がある。金・銀をはじめとして、目もくらむような種々の珍しい宝物が、たくさんその国にある。私は今、その国を帰服させようと思う」とおっしゃった。それを聞いて、天皇は答えて、「高いところに登って西の方を見ると、国土は見えず、ただ大きな海があるだけです」と申し上げて、嘘をつく神だと思って、琴を押し退けて、引きもせず、黙っていらっしゃった。すと、その神は、いたく怒って、「およそこの天下は、お前の統治すべき国ではない。お前は、どこか一隅に向かっているのがふさわしい」とおっしゃった。そこで、建内宿禰大臣は、「恐れ多いことです。我が天皇、やはりそのお琴をお引きなさいませ」と申し上げた。それで天皇は、そろそろとその琴を引き寄せて、いい加減に引いていらっしゃるのだった。すると、まだどれほども経たないうちに、琴の音が聞えなくなった。すぐに火を高くかかげて見ると、天皇は既に崩御された後だった。

建内宿禰は聖なる庭にいて、神のお告げを請い求めた。すると、神が教えさとす様子は、いちいち先日の託宣のとおりで、「およそこの西方の国は、そなたの胎中におられる御子の統治なさる国である」と教えさとした。そこで、建内宿禰が、「恐れ多いことです。我が大神よ、その神の胎中におられる御子は、男女いずれの子でありましょうか」と申し上げると、神は答えて、「男子である」とおっしゃった。そしてさらに、建内宿禰は詳細に託宣を請うて、「今こうして教えさとす大神は、いずれの神であるか、そのお名前を知りたいと思います」と言うと、神がそれに答えておっしゃるには、「これは、天照大神の御意思である。また、底筒男、中筒男、上筒男の三柱の大神である』(小学館日本書紀)