本田親徳翁の「鎮魂法と帰神術」について考察したいと思います。

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ここで鎮魂祭について整理してみたい。
古代に使われていなかったこの「鎮魂」という言葉が鎮魂祭の頃から文献にしばしば登場するようになった。そしてその鎮魂祭の内容から、天宇受賣大神の神話との関りが語られ、古語拾遺の記述に至るわけだが、その内容は「祓い」「むすび」「たまふり」の3要素から成り立っていた。その為か鎮魂という熟語の訓として「みたましずめ」と「みたまふり」のふたつが古来から使われている。
祓いは全ての基礎だが、これは真言密教で結界を張るのと似通った意味があるように思われる。つまり場を浄めて、神界に失礼のないようにするわけだ。次の「むすび」だが、これは物実を神籬と化すことで「たましずめ」を行う。そして然る後に「みたまふり」で神威を高めることになる。
しかしながら忘れてはならないことがある。
『幽斎は霊を以て霊に対し、現(顕)斎は形を以て形に対す。故に幽斎は神像宮社無く而して真神を祈る。現斎は神像宮殿有りて而して衆神を祭る。俗学蒙味にして古義を知らず。云々」と有るように、幽斎には神殿なく、儀式祭典なく、たゞ吾が霊魂を以て神霊に対する、いわゆる「霊対霊」の術があるのみである。鎮魂法、帰神術は共に之の幽斎の法である。』(「顕神本田霊学法典」)
前述のように、鎮魂には祭事鎮魂、行事鎮魂、幽斎鎮魂の三種があり、幽斎鎮魂以外は顕斎鎮魂になるが、我々の行う本田霊学の鎮魂法は、幽斎鎮魂に属するものだ。