神道と日本の記事一覧

大和心

第1004回 本田霊学の鎮魂法と帰神術について-76

著者:小山一夫 / 公開日:2025-09-18

掲載準備版・未公開。公開日は元ブログの投稿日です。

本田親徳翁の「鎮魂法と帰神術」について考察したいと思います。

************************

『全国の諸神社に、それぞれの御祭神が「鎮まり坐す」という意味は、「御活動になっている」(霊線が降っている・天と地とが結ばれている)ということなのであり、どこか一カ所に封じ込められてジッと逼塞しているなどということではないのである』(「古神道の秘儀」)

「魂の緒」という言葉があるが、これは肉体と霊魂をつなぎとめる無形の「緒」を意味する。つまり霊魂は、渡辺氏の言うように肉体のある部分に固定化されているのではなく、肉体の座標に近い範囲(緒の繋がっている範囲)で離遊している。

つまり彼の言葉を借りると、人間の霊魂も肉体の「一カ所に封じ込められてジッと逼塞しているなどということではない」ということだ。筆者は、この言葉を氏にそのままお返ししたいと思う。

具体的に言うと、両者の座標が一致する時もあればしない時もある。精神状態が安定していてあまり感情に流されない人は、そのブレ幅が小さいということだ。それ故、離遊の運魂という。それは渡辺氏が書いている「霊線」の説と同じことだ。これは神理と言ってもいいだろう。