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大和心

第1068回 本田霊学の鎮魂法と帰神術について-119

著者:小山一夫 / 公開日:2025-11-19

掲載準備版・未公開。公開日は元ブログの投稿日です。

本田親徳翁の「鎮魂法と帰神術」について考察したいと思います。

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『ここでは、わが国古代においても国家的重大事に際しては求めずしての神懸り(神の方から一方的に人に憑り、託宣を発すること)や、積極的に神教を乞うての厳粛な神託式(神主・琴師・審神者の三者構成による)が存在したこと、お憑りになる神霊が高位の神であり、しかも託宣が正確であること、①また神武天皇の御代は皇祖神たる天照大神・高皇産霊神が影の形に添うように常に見守り給うており、「祖孫一体」とも言うべく、神と人との関係が非常に緊密であり、何か事ある時には天皇が皇祖神を祈れば直ちに大神に通じて御夢などに神教(訓え)を垂れ、必ず救い導かれていることがその証しである。

②所が第十代崇神天皇の御代になると、これまで天つ神と天皇とが一体であったのが、神人分離後は神の命はその神を祭る巫女を通して聞くようになり、しかも天皇が交渉する神が天つ神から国つ神へと移行した点が見られ、③更に仲哀・神功皇后紀になると、琴師(物実としての琴)や神主(依代)、審神者(神及び託宣の真偽を見抜くもの)等、神託式が厳密に構成され洗練されると同時に、神と係わり、教えを受けるためには一定の儀礼的手続きを必要とするようになる等、神と天皇との関係も密から粗へと大まかに三段階に移行して行ったように思われる。

皇室での神懸り事例が中世以降、ほとんど見られなくなる時点まで、またそれ以降の時代をも視野に入れれば、四段階或いは五段階の移行・変容が見られるかも知れないが、この章では神懸り事例のいくつかを列挙するに留めておく。』(「古神道の秘儀」)