本田親徳翁の「鎮魂法と帰神術」について考察したいと思います。

************************
『一霊四魂に就いて、昭和の初期に長沢翁に師事されていた、神奈川県大山神社の社司、武栄太夫氏が、翁の審神者、氏が神主となられての帰神に、或る御眷属が懸られ御作りになった短歌(神憑百首)がある。之れは参考となる事として左に記しておく。
直霊を歌はれたもの。
○おのが魂の尊さを知れ己が魂は、産霊の神の分け霊そも。
○物皆は四つの魂たまはれど、人にのみこそ直霊たまはれ。
○神ながら世のいや進みすすみ行くも、人に直霊をたびしにはよる。
四魂を読まれたもの。
○兄弟夫婦朋友の睦み合ふも、神の賜ひし和魂なれ。
○百千鳥さへすりかはす楽しさは、こはこれ鳥の和魂なる。
○雪霜を凌ぎしのぐも草に木に、みな荒魂あればなりける。
○鶏の大にてむかふ事あるも、荒魂あるゆへとこそしれ。
○おのが子をはぐくみ育つ状を見よ、幸魂あり鳥も獣も。
○幸魂さきくしあらば四方の海、波風あらき事はあらじな。
○奇魂いよよみがきて天地の、ことのまことを知れや世の人。
○大風を未然に知りて枝ひくく、巣かくる鳥の奇魂あはれ。
この外に読まれたものが多く有るが、兎も角神術を修める者は、一霊四魂の何であるかを心得、また其の働きを知得すべきである。』(「顕神本田霊学法典」)